基地のない平和な島を訴えて歩く平和行進が2014年も名護市辺野古からスタートしました。平和行進は、沖縄が本土復帰した5月15日に合わせて、毎年行われているものですが、2014年は、「この海を見られるのは、最後になるのでは」というこれまでにないほど強い危機感の中で開催されました。
16日朝、知事の埋め立て承認で、新基地建設の動きが加速する名護市辺野古の砂浜には、県内外から多くの人々が集まりました。
出発式で、実行委員長の山城博治さんは、15日、安倍総理が集団的自衛権を容認する方向性を示したことについて、「戦争へまっしぐらの時代が来ようとしている」と批判。「決して戦争への道を許さない力強い運動をつくっていこう」と呼びかけました。
参加者は、「新基地建設を止めるぞ」「辺野古の海を守るぞ」とシュプレヒコールを上げながら、平和を願う1歩を踏み出しました。横浜から来た男性は「沖縄に偏ってる基地の負担を少しでも和らげたいな、そういうお手伝いが少しでもできればいいなと思って参加しました」
大宜味から来た女性は「いま安倍が向かっている戦争をつくる国というのにやっぱり反対しながら。沖縄の戦争体験を生かしながら、反省を生かしながら絶対戦争につながる道はつくっていかないそういう意味でがんばっていきます」と話していました。
大阪から来た男性「まったく許せないですね。ここにも書いてるんですけど。このことはやっぱり言いたいという思いはずっとあります。本当に平和憲法で日本がここまで成長してきたというか繁栄してきたというのがあるんですけども。何のために子どもたちの未来を閉ざすような戦争への道を踏み出すのか。本当に怒りを禁じえないというところですね」と話していました。
参加者は3つのコースに分かれ、16日から3日間、アメリカ軍基地を確認したり戦跡をめぐったりして、最終日18日には、普天間基地の包囲行動を行う予定です。