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13日に沖縄市のサッカー場建設現場から発見されたドラム缶にベトナム戦争当時、枯れ葉剤を作っていたメーカーの社名が書かれていた問題で、沖縄市は今週中にも土壌汚染の調査に踏み出すことにしました。
ドラム缶は今月13日、沖縄市諸見里のサッカー場の工事現場から15本ほど見つかり、そのうち1本にはベトナム戦争当時、化学兵器の枯れ葉剤を作っていた「ダウケミカル社」の社名が書かれていました。
現場は26年前に返還された軍用地跡で、沖縄市は沖縄防衛局を通してアメリカ軍に問い合わせていますが、回答は得られていません。
小野寺防衛大臣は閣議後の会見で「いずれにしても今のようなご指摘を受けておりますので、防衛局にもしっかり情報収集するよう指示を出したい」と述べました。
沖縄市では今週中にも、専門機関に土壌汚染の調査を依頼する方針ですが、調査だけでも50万円以上、また他にドラム缶が埋まっていないか調べるために磁気探査を行った場合は200万円から350万円もかかる見通しで、重い財政負担が浮き彫りになっています。
沖縄生物多様性ネットワークの河村雅美さんは透明性のある調査が必要とした上で「それは一自治体の話ではないと思います。一市長の問題でもない。とにかく米国政府、日本政府、沖縄県、そこに必ず市民がいなければならない」と指摘しました。
県も沖縄市とともに、周辺の地下水や井戸水の調査をおこなう方向で検討しています。